【1】概要
・Telefunkenが1960年代に製造したと推定されるフルレンジユニットを15mm厚アカシア集成材による後面部分開放型エンクロージャー にセットしたシステムのペアです。
・ユニット型式はP0725で、短辺=7㎝、長辺=25㎝という、長辺がかなり長い超楕円形の珍しいものです。
・マグネットはDEWの強力アルニコ、コーンは超軽量、フィックスドエッジの構成で、広帯域、高レスポンスの素晴らしい音を出してくれます。
・出品のシステムはこのユニットを長辺方向を縦(天地)方向に設定していますので水平方向の指向性が広くなっています。
・これに後面への音の放射が加わるため音楽が広く展開し、スケールの大きな音になっています。
・かなり大きな音を出しても音崩れしなことも特筆されます。
・1950~80年代のJAZZ、 クラシックの愛好家で小型高性能なシステムを探しておられる方にお勧めいたします。
・小出力真空管アンプ用システムとしても最適なものと思います。
【2】ユニット
・口径:70X250mm
・インピーダンス:5オーム
・マグネット:DEW馬蹄形アルニコ
・コーン:超軽量、フィックスドエッジ
・再生可能周波数帯域:70~15000Hz
・状態:良好
【3】エンクロージャー:
・型式:後面部分開放型
・サイズ:幅200mm、高さ300mm、奥行230mm
・材質:天地側面は15mm厚のアカシア集成材、バッフル、裏板は針葉樹系プライウッドです。
・外装:100、240番のサンドペーパーで研磨し、次にワトコのナチュラルオイルと600番のサンドペーパーで繰り返し研磨仕上げています。
・アカシアの木目がきれいです。
・サランネット:ブラックジャージネットによる頑丈なサランネットが付属します。
・入力端子:2Pのハーモニカ端子でYラグ、またはケーブルむき出しが接続可能です。
・バナナプラグ、極太ケーブルなどほとんどのタイプのスピーカー端子が接続可能な金メッキ金属削りだしアダプターが装備されています。
・本エンクロージャーの制作過程は下記にて詳しく解説しています。
・記事ではバスレフですが、外装・材質・組み立ての状況は同じです。
https://geo80002002.livedoor.blog/archives/37355200.html
【4】音質
・以下の感想は主観ですのでご承知おきください。
・デーブブルーベックの名盤「Time Out」を聴きました。
・デスモンドのアルトサックスが透き通る様な美しさで再生されます。
・ジョーモレルの鮮やかなブラッシュが快感を伴って聴けます。
・また大口径のバスドラムの響きが素晴らしい!
・次に、いつもモニターレファレンスで使用しているJAZZピアノトリオの名盤、ピムヤコブスの 「COME FLY WITH ME」を試聴しました。
・教科書の様なウォーキングベースライン、スピードあるアタックでぐいぐいスィングします。
・ウッドベースの音がしなやかで、かつふくよかに鳴ります。
・また非常にきれいなシンバルの余韻が楽しめます。
・高音質録音のフィリックス・アーヨの「四季」を試聴しました。
・フィリックス・アーヨの「四季」は落ち着いた弦の響きが素晴らしいです。
・バイオリン、チェロなどのの倍音がきれいに再生されます。
・横方向の指向性、および後面からの放射に優れていますのでホールの大きさがうまく再生されていると思います。
・総じて、アコースティック系の音の伸びが良い音楽に適したスピーカーと思います。
【5】ほか
・スタンドは含みません。
・マンスリーマガジン
https://geo80002002.livedoor.blog/archives/cat_439101.html