
自宅保管の品です。中身は大変美品ですが古いものですので、表紙など若干の経年変化はございます。ご理解頂ける方にご検討をお願い申し上げます。
いつかギラギラする日: 角川春樹の映画革命
清水節と角川 春樹による本
斜陽産業と呼ばれることに甘んじていた一九七〇年代半ばの日本映画界に現れ、
驚天動地の手法で大いなる変革をもたらした異端児・角川春樹。
かつて一大イベントを仕掛けた角川映画の戦略は「角川商法」と呼ばれ、
批判にさらされながらも、やがてその手法は、近代化と効率化を余議なくされる
日本映画界のスタンダードになっていった。
『犬神家の一族』『人間の証明』『野性の証明』『蘇る金狼』『戦国自衛隊』
『復活の日』『セーラー服と機関銃』『幻魔大戦』『時をかける少女』『愛情物語』
『天と地と』『男たちの大和』……七十本以上という膨大な数の映画を制作してきた
角川春樹の激動の映画史を、本人の言葉によって紐解く。
レビューより
本書は角川春樹氏の語り下ろしと、現場に携わった関係者の文章と発言で成り立っている。よって氏の執筆ではないが、かつて自伝で語られなかった【映画革命】の部分も含め、本書も『自伝』として差し支えないと表明している。書籍販売の優れた戦略思考、原石を見抜くポシビリティー力を分析しながら、成功と挫折の十七年間を一通り辿る。関係者の証言等を提示する聞き手に対し、訂正を挟む場面が多々見受けられた。これまで真しやかに囁かれていた伝聞が覆され、本書を読んだ事で得られた真実をほくそ笑みながら噛みしめた。薬師丸ひろ子の記述多し。
角川春樹へのインタビューを中心に構成された、角川映画の総括本。というかレクイエムというか…。カリスマ性がバリバリに強調され、神がかった逸話が本人から語られ、もう大変ですが、薬師丸ひろ子と同世代にとっては、懐かしい話が多々あり、そこは楽しめました。薬師丸をめぐる様々な事件と引退の真相。カリスマの凄さが今でも伝わってきます。