2Days・4CDセット！
DEEP PURPLE / ディープ・パープル
KNOCK THE TRUCKIN'
1988年 イタリア＆ドイツ公演！
DARKER THAN BLUE！プレス4CD！
1984年に第二期ラインナップで再結成された'80年代DEEP PURPLEのライヴ音源中でも、希少な'88年ヨーロッパツアーの模様を2公演分も関係者所有の秘蔵ステレオSBDソースより収録した「KNOCK THE TRUCKIN'」は、2006年の登場直後からファンの間で大きな話題となり、現在に至るまで長らく完売状態が続いています。
公式ライヴアルバム「NOBODY'S PERFECT」リリースに伴う1988年オヨーロッパツアーは、第五期DEEP PURPLEにとって最後のヨーロッパツアーとなりました。本作ではその貴重なライヴより、イタリア・トリノ公演とドイツ・カッセル公演を、どちらもオ フィシャル級の超高音質ステレオSBDで収録しています。両公演ともショウ冒頭の「Highway Star」から「Dead Or Alive」辺りまで、大元のマスター・テープ劣化に起因する音の濁りや篭りが見られますが、その「Dead Or Alive」以降は音質が見違えるように良化し、ライヴの大半は素晴らしいクリアネスで楽しめるようになります。楽器は各パートがしっかりと収録されてお り、アグレッシヴに弾きまくるリッチーのギターはもちろん、「Difficult To Cure」ではギランが叩くコンガの響きまで明瞭に聴き取れるなど、公式ライヴを凌ぐとさえ思えるサウンドはファンにとって驚き以外の何者でもありませ ん！
ディスク1・2へ収録された9月21日のトリノ公演は、前述したようにライヴ序盤こそ篭り気味の音像ながら、3曲目のDead Or Aliveの2:20辺りで完璧な音像に変貌して、後はノンカットでアンコールの「Smoke On The Water」まで素晴らしいライン収録で聴き通せます。メンバーのプレイそれそれを丁寧に拾ったサウンド・バランスは言う事なしで、特にしっかりとした輪 郭で出力されたロジャー・グローヴァーのベースは「Dead Or Alive」や「Black Night」で聴き手に堪らないドライヴ感を味わわせてくれます。前述したようにリッチーも全編を通して派手にギターを弾きまくっており、（音は篭り気味ながら）「Highway Star」のバッキングやソロではノリの良いプレイが炸裂しています（しっかり整理されたソロは公式ライヴ以上の素晴らしさ）！ 「Blues」で導かれ る「Dead Or Alive」では、リッチーがジョンのキーボードと強烈な掛け合いも見せ、聴き手をゾクゾクさせてくれるでしょう。さらに「Perfect Strangers」のふくよかな音色と懐の深さは、メンバーの高い音楽的素養やプレイアビリティを実感させます。
この'88年ライヴ最大の特徴は何と言っても「Knocking At Your Backdoor」です。本作のタイトル通り同曲の締めくくりは「Space Truckin'」のエンディングへ展開しており、独特なスリルとグルーヴィなムードは大変に新鮮に感じます。聴き応えも抜群で、このアレンジが'88年 ライヴを特別なものにしていると表現しても過言ではありません。このトリノ公演ではリッチーのギターにエフェクターが効かず、代わりにジョンがソロを引き 継いでいます。キーボードが緊張感を煽るだけ煽りたて、「Space Truckin'」ラスト部分のアタックで一気に弾けるという構成は興味深く、終盤におけるリッチーの一風変わったギタープレイとともに、本作の大きな聴 き所となっています。ライヴの終盤を盛り上げる「Speed King」ではフリーフォームの掛け合いも凄い迫力で、第五期おなじみの「Burn」のリフも飛び出します。'88年もうひとつの特徴「Hush」も、 リッチーの遊び心を感じるプレイが生々しいサウンドが楽しめます。ジミヘンばりのフリースタイルでプレイするソロは聴き逃せません！ アンコールの 「Smoke On The Water」ではイントロで珍しくリッチーがリズムを間違え、ギランが口笛で元気付ける場面も見られます。この日は機材に不調があったのか、リッチーはソ ロでも音を外しかげんですが、弾けたプレイをバシッと決めています。同曲6分15秒のエンディングパートでテープは終了してしまいますが、ライヴの楽しい ムードは「人間関係が悪かった」とされるこの時期らしからぬ雰囲気で、最後までリラックスした上々のライヴを堪能させてくれます。
後半のディスク3・4は、9月24日のドイツ・カッセル公演の模様です。トリノ公演と同じく最初は篭り気味の音像で、特に「Highway Star」のギターソロは聴き取りづらく、さらに5:12ではカットまで入っていますが、こちらも3曲目の「Dead Or Alive」には本来の最上級サウンドを取り戻し、最後の「Smoke On The Water」までノンカットで突っ走ります。セットリストもトリノ公演と同様で、'88年のレアなセットをじっくりと楽しめます。ロジャーのベースがドライヴする「Black Night」や、リッチー，ジョン，ペイスが大爆発する「Child In Time」では、第五期PURPLEの同曲でもベストテイクではないか？と思わせる卓越したパフォーマンスを聴くことができます。「Child In Time 」は特筆モノで、リッチーは非常に攻撃的なプレイを聴かせているのが特徴です。前半は音数の多いスピードプレイですが、中盤はアームを駆使したトリッキー なタッチを披露します。さらに終盤では、ソロをジョンと自然に分け合ってコール・アンド・レスポンスを交わすなど、第二期以上に熟練した旨みを放つ演奏は 最高です（ペイスがリッチーのアグレッシヴなプレイに挑みかかるような場面も聴き逃せません）！ 同様に「Lazy」も、イントロから型にはまってない、 オリジナルなキメが迫力満点です。ジョンのキーボードソロもいつも以上にオリジナルでカラフルなプレイを決めており、スポンテニアスなムードが満ちた意外 な展開の数々も新鮮な印象で、非常に楽しく聴くことができます。もちろんこの日の「Knocking At Your Backdoor」でも、ギランのパワフルで個性的なヴォーカルと「Space Truckin'」のクロージングが聴き手に強烈なインパクトを与えてくれます。終盤までライヴのノリは最高のままで「Smoke On The Water」からエンディングの終演S.E.までしっかりと確認できます。
第五期PURPLEは'85年の一度しか来日公演を行わず、日本のファンでこの'88年のライヴを生で観たという人はほとんどいないと思われますが、そ の知られざる演奏とアレンジを抜群のリアルさと優良なサウンドで楽しませてくれる本作は、マニアックアイテムの醍醐味を体現している作品だと言えるでしょう。ファンの皆さんのご期待にお応えした本作を、未所有の方は今度こそゲットしてください！
[Live at Stadio Comunale, Turin, Italy 21st September 1988]
Disc 1 : 1. Highway Star 2. Strange Kind Of Woman 3. Blues 4. Dead Or Alive 5. Perfect Strangers 6. Black Night 7. Child In Time
Disc 2 : 1. Lazy 2. Drums Solo 3. Difficult To Cure 4. Keyboard Solo 5. Knocking At Your Back Door 6. Space Truckin'(Closing Part) 7. Woman From Tokyo 8. Speed King 9. Hush 10. Smoke On The Water
[Live at Eissporthalle, Kassel, Germany 24th September 1988]
Disc 3 : 1. Highway Star 2. Strange Kind Of Woman 3. Blues 4. Dead Or Alive 5. Perfect Strangers 6. Black Night 7. Child In Time
Disc 4 : 1. Lazy 2. Drums Solo 3. Difficult To Cure 4. Keyboard Solo 5. Knocking At Your Back Door 6. Space Truckin'(Closing Part) 7. Woman From Tokyo 8. Speed King 9. Hush 10. Smoke On The Water
Personal : Ian Gillan - Vocals Ritchie Blackmore - Guitar Roger Glover - Bass Jon Lord - Keyboards Ian Paice - Drum
・ DISC：4CD / 4枚組み
・ TYPE：SBD REC
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