
本格的なCDの時代を前にした1982年、周りのメーカーがアナログに及び腰になり始めていたとき、トリオはアナログに真正面から取り組んだ本機を発売します。
定価もカートリッジ無しで85,000円と、高級ゾーンの製品でした。
個人的にはトリオ・ケンウッドの製品の中で、本機は出色の音の良い存在だと思います。
ネットでもヤマハGT-2000と、肩を並べるという意見もありました。
私も音楽的には、本機を取ります。
機構的にはターンテーブルを、ダイナミックセンターロックシステムで、しっかりホールドしています。
それは要約するとスピンドルに、特殊な溝とオイルホールを設け、回転すると周囲にオイルを循環させ、その圧力で軸受け周り全面を強力に支持します。
これによりスピンドルの絶対的中心点でのホールドが可能で、底面から7μの高さに保持します。
それで7.5kgまで支えられます。
ターンテーブルは慣性重量が450kg・cmと、かなりなモーメントで音質にも反映されています。
実際低域のパワー感、バスドラやベースの力感を持った存在感は素晴らしいです。
それでいて無機的な響きではないので、音楽の迫力と訴求力は本当に素晴らしいです。
演奏が終わると自動的にアームがリフトアップし、回転が止まります。
これはカートリッジにもレコードにも、非常に優しい効果があります。
画像のカートリッジは撮影用のダミーですが、落札額によりお好きなメーカーの物をお付けします。
発送はゆうパックの予定です。
このかつての素晴らしい、アナログの音を体験なさってはいかがでしょう。