【1】概要
・1960年代に製作されたRFT/VEBのダブルコーンフルレンジユニット、L2301が内蔵されたブックシェルフまたはスタジオモニターシステムです。
・ユニット、エンクロージャー含めRFTオリジナルです。
・L2301はRFT/VEBの13㎝口径フルレンジの傑作で、大型マグネット、超軽量ダブルコーンにより構成されています。
・RFTの本格的な13㎝口径フルレンジユニットはL2301に始まっており、スタジオモニター、ブックシェルフなどに広く適用されました。
・音は力強く、大音量でも歪が少なくオールマイティに音楽を再生できるようになっていると思います。
・ただし小口径フルレンジの宿命でこのまま使用しますと中高音がかなり強い音になってしまいます。
・シュルツなどのモニターシステムではこの特性を改善するイコライザを内蔵しています。
・本システムはPHSTにより全域に亘って滑らかで均一な特性に整音しています。
https://geo80002002.livedoor.blog/archives/cat_439611.html
・この結果13㎝口径と思えない凄い低音が出ています。
・能率は高いので中小出力の真空管アンプでもガンガン鳴ります。
・音楽ソースはJAZZもクラシックもOKでご機嫌に鳴ります。
・現代を含め他の13㎝口径フルレンジとは次元の違う高品質な音と思います。
【2】システム
・型式:L2301
・インピーダンス:6オーム
・定格入力:6VA
・口径:130㎜
・コーン:ダブルコーン、
・状態:片側のサブコーンにヨレが有りますがそのほかは良好
https://geo80002002.livedoor.blog/archives/37537090.html
【3】エンクロージャー
・サイズ:幅=172mm、高さ=222mm、奥行き=220mm
・天地、側が突板仕上げですので縦横いずれでも使用可能です。
・入力端子:2Pのハーモニカ端子を新設しましたのでスピーカーケーブルを簡単に、かつ確実に接続できます。
・状態:小さな傷、剥がれはありますが全体としてはきれいな状態です。ワトコのオイルで傷はかなり消えました。
・なお、本システムは家庭で使用されていたものとのことで、壁釣り用の穴、ペンキ飛びなどはありません。
【4】音質
・以下の感想は主観ですのでご承知おきください。・左右を2m、試聴位置から2mの状態で聴いています。
・まず1952年モノラル録音の「ナウズザタイム/チャーリーパーカー」を聴きました。
・モダンジャズの創始者の、比較的録音の良い名盤です。
・このスピーカーではアルトサックスが前面に出て来る非常に明瞭な音です。
・天才中の天才の名演を堪能できます。
・次にテナーサックスの名人、ソニーロリンズのSACD「サキソフォンコロッサス」を聴きました。
・4人の楽器が見事に分離し、またステレオ効果が大変高い再生です。
・テナーサックスの押出しが素晴らしく実在感のある生生しい音です。
・クラシックとして高品質録音のフィリックス・アーヨ+イ・ムジチの「四季」を試聴しました。
・フィリックス・アーヨの「四季」は落ち着いた弦の響きが素晴らしいです。
・バイオリン、チェロなどのの倍音がきれいに再生されます。
・ホールの大きさがうまく再生されていると思います。
・大きさを忘れるスケール感が出ます。
・点音源なので位相の回転がなく楽器数が多くなってもきれいに分離します。
https://geo80002002.livedoor.blog/archives/37537262.html
【5】ほか
・スタンドは含みません。
・マンスリーNewsと試聴会のお知らせです。
https://geo80002002.livedoor.blog/archives/38035579.html