NWOBHMファンのみならず古くからのメタルファンなら外せない
重要バンドTYTANのデビュー・アルバム『Rough Justice』。
当時日本でリリースされなかった本作品。
NWOBHMが全盛期に突入した1981年にANGEL WITCHを脱退した
ケヴィン・リドルズ(b)とデイヴ・デュフォード(dr)によって
ロンドンで結成。
そこへギタリスト、スティーヴ・ギブス(g)と後に
LION~BAD MOON RISINGに参加するカル・スワン(vo) が参加。
バンドはライブを行う前から「Kerrang!」誌や
「Metal Hammer」誌に巻頭特集を組まれるなど、
スーパーバンドとして大きな話題を呼びました。
その後アルバムのレコーディング前にドラマーのデイヴが脱退し、
元JUDAS PRIESTのレス・ビンクスが参加。
レコーディングにはサイモン・ライト(dr/AC/DC, DIO)や、
スティーヴ・マン(MSG)、デイヴ・ハリスン(DARK STAR)、
そしてジョディ・ターナー(ROCK GODDESS)らが参加。
紆余曲折が有りながらもアルバムは1983年までに完成。
しかし、所属レーベルであるKamaflage Recordsが突如倒産し
リリースが宙に浮いてしまいバンドは解散の憂き目にあう。
アルバムはそれから2年後の’85年になって権利を取った
Metal Mastersレーベルより遅れてリリースされ
その内容の素晴らしさからNWOBHMブームが終焉を迎える中で
好セールスを記録するも、既にバンドは存在していないという
何とも悲しい状況になりました。
Vo.のカル・スワンはLAに渡り、
後にWHITESNAKEに加入するギタリスト、ダグ・アルドリッジなどと
LIONやBAD MOON RISINGを結成しとりわけ日本で人気を博しました。