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ヴィンテージ！1950年代のコーンミルズ・デニムに貼られていたラベルシールです。

厳密に言うとフィリピンの紡績会社大手「Litton Mills Inc/Manila Philippines(1953-)」が当時コーンミルズ社との契約下で製造していた「ライセンス商品」に貼られていた物です。

ご覧の通り美しい配色で、2017年12月に閉鎖した「ホワイトオーク工場/White Oak Cotton Mills/Greensboro NC(1905-2017)」がデザインされています。

調べてみるとこのラベルの商標が1953年1月19日に米国コーンミルズ社から提出されていました。*画像参照

丁度その頃のリーバイスは赤タブが片面→両面へと切り替わる時期と重なり、この時代のコーンミルズ・デニムには「本家アメリカ製」と「ライセンスのフィリピン製」の「2種類」が存在していた事になります。

1950年代のフィリピンで一体どの様なデニムが作られていたかは不明ですが、コーンミルズの主力ブランドである「WHITE OAK DENIM」を名乗っている以上はリーバイスのXX生地を製造していた可能性も「0」ではありませんし、逆に当時の日本メーカーが輸入していた「コーンミルズ製のデニム」と謳われていた物の中に実はこのフィリピン製が混ざっていた可能性も十分に考えられます。

※余談ですが1970年に日本の「カイハラ」がこの「Litton Mills Inc」へ視察に赴き、国内で初めて「ロープ染色機」を誕生させました。それから2年後の1972年に「クラボウ」を主体とした共同開発で「ビッグジョン」向けの日本初の本格派・国産デニム「KD-8」が製織された経緯があります。

たかが1枚のラベルですが、アメリカのデニム史はもとより国産デニム史を語る上でも貴重な資料ではないでしょうか。

マニアの方は是非！この機会にご検討ください。

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