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原書房
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昭和55年新装版
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一か所線引きあり
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桜会の結成から二・二六事件を経て、日中戦争前夜に至る、粛軍と新政治体制成立までの足跡をたどった、陸軍内部の動きを知る名著。最新参考文献を収録。姉妹書『日中戦争史』に次ぐ復刊。
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アマゾンの書評より
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5つ星のうち5.0 戦前の軍部台頭の歴史を理解するための必読書
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加藤陽子氏のセミナーに参加するため、事前に昔の知識を今少し蘇らせようと、本書を40年ぶりに再読した。
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その結果は本書がこの分野のオーソドックスな基本書であり、必読書であるということを改めて確認することになった。
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もちろんこの書が昭和37年に出版された以降、戦前の日本軍部に関しては多数の文献が出ている。新資料を使ったものもあるし、新しい視点から切り込んでいるものもある。しかし特に2.26事件に至る陸軍の政治的な動きの通史というジャンルで見た場合、本書はその視点のバランスの良さ、分析の妥当性という点で、納得がゆくその叙述の秀逸さは図抜けていると感じた。
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結局秦郁彦氏がこの時期の史実の正確な把握ということに強い意欲を持っておられることと、戦後間もないころに多くの当事者に直接面談し、話を聞いた蓄積があることがベースにあるためであろう。
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戦前昭和の歴史に興味がある人にはぜひ一読をお勧めしたい。
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5つ星のうち5.0 昭和陸軍政治史のバイブル
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最近は昭和陸軍政治がちょっとしたブームであると思います。
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川田稔先生の「昭和陸軍の軌跡」「昭和陸軍全史」などが
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盛んに読まれているようです。
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４０年前はこの分野の研究は未だそんなに進んでいなくて
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秦先生の「軍ファシズム運動史」はこの道のバイブルでした。
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二葉会、木曜会と一夕会。皇道派と統制派の対立などの基本事項を
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興味深く勉強しました。
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昭和陸軍政治史の教科書的な本です。
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最初に手にして随分時間がちますが、現在の自分の目で再度
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この本を読みなおしてみたいと考えています。
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5つ星のうち5.0 古典
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古典的な名作です。
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新作では手に入らないので購入しました。
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この分野では今となってもこれを越えるナショナリズム通史はないのではないでしょうか。
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ナショナリズム分野を知るのであれば、必須だと思います。
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アメーバブログより
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https://ameblo.jp/mothra-flight/entry-10000228659.html
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国家をもった軍隊：秦郁彦『軍ファシズム運動史』（河出書房新社）
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日本ファシズム、日本陸軍研究の基本文献として名高い本書だが、長い長い長い絶版のためにもはや５０００円を出しても買えないという、インフレな１冊。
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本書は日本陸軍における「ファシズム」運動を、桜会の発足から近衛内閣組閣あたりまでを通史的に分析した論文集だが、冒頭に丸山真男の圧倒的影響下に書かれた日本ファシズムの特殊性について一章が割かれ、作者が単なる実証主義のみの学者でないことが確認できる。
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本書を貫く彼の立場は、「イデオロギーの屈折状況、社会的担い手、発展のテンポ、運動の方向性などの諸メルクマールを通じて、…個別ファシズム[日本ファシズム]の独自性を析出して行く」という丸山眞男の基本的な視座を継承しつつ、ヒアリングや一次資料の使用といった実証的な方法を駆使しながら、日本ファシズムの独自性を開示することにある。
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本書第一章にしたがって日本ファシズムを規定するならば、
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A１．家族主義的傾向
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A２．農本主義思想の優位
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A３．アジア民族解放の理念
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A４．反資本主義的傾向
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というイデオロギーを含んだ、
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B１.経済恐慌
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B２.対外危機の切迫
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による、
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C．小工場主、町工場の親方、土建請負業者、小売商店の店主、大工棟梁、小地主、自作農上層、学校教員、村役場の吏員、僧侶、神官
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を社会的担い手にした運動である。
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作者が書いているとおり、丸山眞男『現代政治の思想と行動』（未来社）所収の論文に依拠した規定ではあるが、本書の基本的視座は、桜会クーデター計画に端を発する陸軍内軍閥抗争の開始から、皇道派および統制派をA２「農本主義思想の優位」A４「反資本主義的傾向」に焦点を絞って分析するところだろう。
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いわば本書は陸軍軍閥抗争史であり、社会的担い手や対外状況の分析、軍外部の民間右翼はとりあえず分析対象から捨象されている。大川周明、北一輝、井上日召と軍の関係は多少言及されているが、権藤成卿や橘孝三郎、田中智学や細木和子の夫であった安岡正篤などについては残念ながらほとんど記述がない。もちろん彼ら民間右翼の軍への影響は非常に希薄であっただろうが、社会的担い手の問題とともに論じて欲しかった。
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ちなみに本書には、小さい活字二段組で１５０ページにわたる一次資料が収録されているのだが、みすず書房『現代史資料４ 国家主義運動１』『現代史資料５ 国家主義運動２』と重複するものが３点しかなく、貴重なものといえる。
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概して派手さはないが、陸軍内部の抗争を通史的に概観するのに便利な１冊である。
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★★★★☆
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付録資料目次
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皇政維新法案大綱（昭和６年９月）
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昭和７年１月○○大佐手記（いわゆる田中清手記）
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桜会趣意書および桜会人名録
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荒木陸相の斎藤総理への書簡および緊急施策基礎案（昭和９年１月）
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政治的非常時変勃発ニ処スル対策要綱（昭和９年１月５日改訂）
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国防の本義と其教化の提唱（昭和９年１０月１日）
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麻生久「陸軍のパンフレツトに就て」（昭和９年１０月）
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士官学校事件計画の概要（昭和９年１１月）
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軍政権樹立と大陰謀発覚（昭和９年末）
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全皇軍青年将校に檄す（昭和１０年２月）
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昭和の安政大獄（昭和１０年６月）
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総監第一回長官会議開陳ノモノ（昭和１０年７月１２日）
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教育総監更迭事情要点（昭和１０年７月）
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軍閥重臣閥の大逆不逞（昭和１０年７月）
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陸海軍青年将校に檄す（昭和１０年８月）
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永田最後の意見具申原稿（昭和１０年８月１１日）
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陸軍当面の非常時政策（昭和１０年９月１８日）
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戒厳司令部職員表（昭和１１年２月２７日）
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二・二六事件日誌（編者作成）
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内閣更迭の場合陸軍大臣の入閣条件として要求すべき事項（昭和１２年１月２３日参謀本部）
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軍務課政変日誌（昭和１２年１月）
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林内閣の政綱案（昭和１２年１月）
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林内閣成立の経緯（浅原健三日記 昭和１２年２月）
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重要産業五年計画要綱（昭和１２年５月２９日）
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なお復刻版『軍ファシズム運動史 (1980年)』が原書房から出ているが、こちらも絶版である。
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mercari代购
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