25.9×17.7㎝
全21丁半
【題箋】欠損。 早稲田大学図書館蔵本に依れば
『士農工商増字寳鑑諸職往来』
【内容】
下段 諸職往来 「夫、士農工商者国家之至宝、日用万物調達之本源也」で始まる「武門」「農民」「商人(職人)」に関わる文言の説明。(【参考】参照)
上段
武門肝要之圖 2丁表
正徳御制札御式目 2丁裏
定
一親子兄弟夫婦を始め諸親類にしたしく下人等に至る迄これをあわれむへし 云々~以下略
正徳元年五月日4丁裏
定
一毒薬并似せ薬種売買のこと云々~以下略
正徳元年五月日 6丁裏
定
一火事出来の時みたりに馳集まるへからす云々~以下略
正徳元年五月日 8丁表
定
一火を付る者をしらは早々申出へし云々~以下略
~
以下略
~
武家用字 13丁裏
農業用字 15丁表
農人業之圖 15丁裏
工職用字 16丁裏
工職風俗之圖 17丁裏
女性が糸を紡いでいる圖及び組紐を組んでいる圖 19丁裏
商家用字 20丁裏
商人渡世之圖 21丁表
十干 甲乙丙丁戊巳庚辛癸犬
十二支 子丑寅卯辰巳午未申酉戌亥
【刊期等】出版年不明
書肆 京寺町松原上ル町
菊屋菊屋七郎兵衛板
【因みに】下記【参考】《奈良教育大学教育資料館所蔵往来物の解説》には「享保五年(1720)三月」の記述がある。
*******************************
【参考】《奈良教育大学教育資料館所蔵往来物の解説》
梅村佳代 奈良教育大学名誉教授 に依る
[出版年]年代不祥
[出版元]菊屋七郎兵衛(京都)版
[体裁]
袋綴、寸法は縦横250ミリ×175ミリ、21丁、1面5行・1行6字、仮名付、頭書絵入り
[内容]
「夫、士農工商者国家之至宝、日用万物調達之本源也」ではじまる。まず
武門として職制の名称、武士にかかわる用語が説明され、武士は学問や剣術、兵法や軍学に通じ、書筆算術ができて努力してはじめて立身と加増がかなうのであり、祖先への面目も立つものとされる。
農夫について農耕・農具に関わる説明がなされ、「農業は生民之大本也」とされる。
次いで工匠人について大工道具の用語や名称について説明され、身の手柄は油断なき勉励にあるとされる。
商人について商売用語がやや列挙されて、正直と和順をもった売買こそ子孫繁栄の道とされる。
頭書には諸職の説明図が補足され本文の理解を深めるよう工夫がなされている。
[備考]
実業類・諸職型・諸職往来系に該当する。この諸職型の往来物のなかで最も古く、代表的なものとされるのが享保5年(1720)3月に京都の菊屋七郎兵衛が上梓したものとされるものであり、本学のものも享保5年以後に発刊されたこの系譜にあたるものである。(前掲、石川松太郎『往来物の成立と展開』)
※全体的に、経年によるくすみ、汚れあり。
※経年による紙の劣化、変色、斑点状の染み、多数あり。
※梱包材の再利用に努めています。ご理解下さい。
※なお、落札頂いた商品は、郵送を基本としておりますので、土・日、休日・祝日の発送は致しておりません。あらかじめご承知おき下さい。