
P.S.S.P.(Parallel Spatial Sound Processing)ミキサー誕生!
あれから10年以上の月日が流れ、、、
遂にF.P.C.オリジナルの空間処理専用ミキサーが誕生しました!!
ENDROLL x F.P.C.
P.S.S.P. (Parallel Spatial Sound Processing)mixer
販売価格¥45,000(税別)
歪みの後の空間系エフェクト処理を完全並列化する3並列+DRY音のミキサーです。
3つのチャンネルに順序は無く並列化され、入力されたDRY信号(クリーン、歪みなど)を、そのままDRYでアウトしつつ3系統のセンドリターンに接続した空間系エフェクターのエフェクト音をミックスしますので、ディレイやリバーブの残響音などが上がけされる事無くクリアな音像の空間処理が可能となります。
あまり一般的ではありませんが、私が楽器店勤務時代に取り組んでいた空間処理部分を高音質化するミキサーです!
そう、Steve Lukather氏をはじめとする大物ミュージシャン達や、彼らのサウンドメイキングをリスペクトする国内外アーティスト達が使用していた80〜90年代の大型ラックシステムの多くにはラック式のミキサーが組み込まれ、ディレイ、リバーブ、そして一部のコーラスのウェット音(エフェクト成分のみ)を並列化してブレンドしていました。
ミキサーが無い場合は、原音にコーラスがかかった音にディレイがかかり、更にその上にリバーブが重なるという構図になりますが、、、
ミキサーを介することで、それぞれのエフェクト音が原音に対してかかり、その『エフェクト成分のみを並列化して原音に足す』と言う構図になります。
深くエフェクトがかかっていてもしっかりと音が前に出る『あのサウンド』になるのです。
近年のコンパクトエフェクター達の高音質化には目を見張るものがありますが、意外とペダルボードは直列接続、、、またはスイッチングシステムを使ったLOOP接続まで?で、空間処理は直列、、、そんなシステムがほとんどです。
折角ラッククォリティーの空間系エフェクターがコンパクトサイズになって足元に置けるのに、、、
もったいないと思いませんか??
、、、と言うことで私は15年ほど前から『ペダルボード高音質化計画』として空間処理用ミキサーを多くのボードに組み込んでいました。
これこそが当時も今もご要望を頂いている
『lukefujiwara Pedalboard System』の真髄なのです。
空間処理ミキサー有無の差がわかりやすい参考動画
※参考動画はミキサーがある場合とない場合のビフォーアフターでサウンドの差が非常に分かりやすいと思いますので是非ご覧ください
ミキサーにはKILL DRY(wet 100%)のエフェクト音をミックスするのが基本ですが、背面にある各LOOPのレベルにより、ある程度合わせ込みができる様に設計されています。
また、DRYレベルのトリムも別途用意されています。
ペダルボード内での接続位置や直前のエフェクターとの相性、または4ケーブル・メソッドと呼ばれる接続などでアンプのセンドリターンにミキサーが接続される際のアンプとの相性など様々な使用環境に対応できる様に『インターナル・アッテネーター』を装備し各LOOPミックスの加算処理後にミキサー内で起こりえる、また一部のコンパクトエフェクターの回路内で起こる可能性がある内部飽和を防ぐことが可能です。
※スライドスイッチの切り替えは必ずアンプの電源を切ってから行ってください
便利な追加機能として
・3つの内2つのLOOPは外部コントロールによる切り替えが可能です。
※Polarity切替機能あり
・電源供給のDCジャックが左右にあり、どちらでも使用可能で様々なレイアウトに対応でき、使用していない側はスルーアウトとして他のペダルに電源を供給できます。
※デジタルエフェクターなどDCケーブル経由でノイズなどの支障を及ぼすものもありますので事前にご確認の上ご使用ください
今回ENDROLL様とのコラボレーションで理想的なミキサーが完成しましたが、実は製作者の山口氏は『中の人』として15年前に接点が有った方だったんです!!
あるイベントで声をかけて頂き、お話を聞いてビックリ!
そこからトントン拍子にこの企画が走り出しました。
私は人とのご縁で今の自分が形成されていますが、今回もまた素晴らしいご縁で最高の製品が完成して本当に嬉しいです!!
そして製作者のENDROLL山口氏よりコメントを頂きました。
機能説明は流石エンジニアさん、私とは大違いです!
F.P.C.の藤原氏と私は前職からのお付き合いで、実は最初のパラレルルーパー 『PL-4』や音質トリートメント+パラメトリックEQの『Total Complementer』を開発製造していました。
対面では、2024年9月に浜松で行われていたイベントで初めてお会いしましたが、PL-4の設計をした経緯があった為、製品の拘りや方向性に迷う事はありませんでした。
前作のPL-4は今から15年も前の製品でしたので、設計方法も製造方法も当然今とは異なりますし、良いタイミングで藤原氏と再会でき、良い製品が生まれたと感じています。
最新の環境で設計を行なった今回のモデル、
『P.S.S.P. (Parallel Spatial Sound Processing)mixer』には以下の様な機能を追加し、音質の更なる向上と共に現代の多種多様なエフェクターへの対応力も強化しています。
先ず、スライドスイッチを設けた『インターナル・アッテネーター』は、アンプの特性によりセンドリターンの音量がコンパクトエフェクトレベル以上になる場合に入力バッファー後に-6db(1/2)または-14db(1/5)に減衰処理して各LOOPへ送り、リターン後に再度+6dbまたは+14dbして元のレベルに戻す事によりエフェクト入力の飽和やクリッピングを防ぐことができます。
※スライドスイッチはアンプの電源を切ってから操作してください
同時に本機内部にて飽和やクリップを起こし辛い様に『内部の電源電圧を±9v化』しています。
また、キルドライされたウェットシグナルに本機で加算処理を行う際に、位相が反転してしまうタイプのエフェクターに対してウェットシグナルの位相を反転させて自然な加算状態のエフェクト音にすることができる『位相反転スイッチ』を2つのLOOPに装備しました。
そして、最近のスイッチャーは外部コントロール機能がある製品が多いので、ラッチ信号を接続してスイッチャーからLOOPのON-OFFをコントロールする事が可能な『外部コントロール(Polarity切替あり)』を2つのLOOPに装備しました。
※この機能を使う場合には本体フットスイッチはOFFの状態にしてください
今回またF.P.C.藤原氏と一緒に本機の開発ができたことを嬉しく思います。
足元のシステムに組み込んで皆様のアイデアでサウンドを発展させてください。
ENDROLL 山口
ー仕様ー
・入力電圧:DC9V(センターマイナス)
・本体寸法:76mm(幅)x 113mm(奥)x 50mm(高)
・重量:250g
ー付属品ー
・ゴム足x4個
・取扱説明書
・保証書(無償保証規定)
・安全にお使いになるしおり
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